日本ペインクリニック学会第53回大会
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会長挨拶
日本ペインクリニック学会 第53回大会
会長 山本 達郎(熊本大学大学院生命科学研究部 麻酔科学分野)
日本ペインクリニック学会 第53回大会
会 長   山本 達郎
(熊本大学大学院生命科学研究部 麻酔科学分野)
 このたび、第53回 日本ペインクリニック学会大会を、2019年7月18日(木)〜20日(土)の3日間にわたり、熊本市の熊本県立劇場・熊本学園大学にて開催させていただくことになりました。
 熊本は、2016年4月14日と16日に2回の震度7の地震を経験しました。熊本市内でも前震では震度6弱、本震では震度6強の地震を経験しました。地震の被害の多くは修復され、熊本市で目にすることは多くありません。ただ熊本のシンボルである熊本城の修復はまだまだです。ようやく天守閣に「しゃちほこ」がのったところです。修復には多くの時間がかかります。学会の開催時にどこまで修復が進むかわかりませんが、石垣の修復は未だほとんど進んでおりません。ただ私たちは、この地震で多くのことを学びました。また2018年9月は北海道で震度7の地震が起こり、全道で停電となりました。このように、いつ・どこで、どのような災害が起こるかわかりません。様々な状況に応じた対応が行える危機管理の重要性を実感しております。
 このような考え方は、痛みの日常診療の中でも重要なものと考えております。様々な状況を想定し、一つの治療法が奏功しない時は、柔軟な考えで多くの可能性を考えていく必要があります。痛み治療の戦略を考えるうえでも、多くの治療法に精通し、様々な状況に対応していく必要があると考えております。今回の学会では、新たな時代のペインクリニックを目指して、神経ブロック・薬物療法に加えて認知行動療法、リハビリなど様々な治療法を組み合わせた痛み治療を提案していきたいと考えております。
 私自身は痛みの基礎研究を続けてきました。基礎研究に立脚した痛みの考え方、また治療法の確立が重要だと感じております。ただ、最近の基礎研究から直接痛み治療に応用できたものはあまりありません。今後の方向性としては、基礎と臨床との間のキャッチボールが大切と考えております。臨床から開発された治療法の基礎的基盤を確立し、その知見を利用して新たな治療法を開発することが重要です。このような視点からの講演もお願いしたいと思っております。
 熊本観光の中心である熊本城が工事中であり残念なところですが、熊本を満喫していただける企画を考えております。多くの会員の皆様が参加していただける学術集会としたいと思いますので、会員の皆様方には、よろしくお願いいたします。
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